テルとは?
テルとは、ハンドによって相手の挙動に特徴ある癖が出ることです。
ポーカーでは相手のテルを注意深く観察し、ハンド推理の参考にします。
弱いハンドは強く、強いハンドは弱く
テルの大原則です。
一般的に、プレイヤーは弱いハンドを持っているときは強く見せようとし、強いハンドを持っているときは弱く見せようとする傾向があります。
相手の挙動を見て、この原則をもとにハンド強弱を推理します。
テルの観察方法
テルは、わりと大きい動きとして見られます。
そのため、よく見ていれば簡単に発見することができます。
テルを探すには相手の一挙手一投足を凝視するのではなく、一歩引いて全体を眺める感じで観察します。
また、自分がプレイしていない時も、他のプレイヤーを観察してテルがないかをチェックします。
身体から出るテル
■視線の位置
視線の位置がカード、もしくは自分のほうを向いているときは弱いハンドです。
逆に、テーブル外やテレビなどを見ているときは強いハンドが多いです。
■表情
笑顔のときは弱いハンドです。逆に、強いハンドのときは表情が強張っています。
表情を引き出すために「Where come from?」と質問するプレイヤーがいますが、何も答えないのが良いです。
■呼吸
モンスターハンドが出来ると心拍数が上がるため、呼吸が荒くなる傾向があります。
逆に、ブラフを仕掛けている場合は石像のように静かです。
■手の動き
カードが出た瞬間にチップを持った場合は、強いハンドが出来た可能性が高いです。
ただし、一度考えてからチップを持って、それを戻した場合はドローハンドです。
ベットする素振りを見せることで相手のベットを牽制する狙いであり、逆にいえばベットされたくないハンドであることを表しています。
また、手が震えているときはモンスターハンド、ナッツに近い手が多いです。
■足の動き
足はテーブル下にあって見えないことから、割と正直にテルが出やすい場所です。
頻繁に足が動いているときは、良いハンドを持っていることが多いです。
その場合、身体が上下に動きます。
スピーチ
何か話し始めたプレイヤーは、その会話の内容に関わらず良いハンドを持っていることが多いです。
会話の内容からハンドを探るのではなく、会話を始めたという事実をもって良いハンドであると見るべきです。
姿勢から観察できるテル
■椅子にもたれて、後ろにふんぞり返る
大きく見せて、余裕があるように振舞っています。
「強いハンドは弱く、弱いハンドは強く」の原則によると、たいていハンドは弱いです。
■背を丸めて、前に乗り出している
ドローやマージナルなハンドで多いテルです。
同時に、視線は次にオープンされるカードを向いていることが多いです。
■腕を組んでいる
忍耐強さを表すテルで、じっくりと良いハンドを待っているときに出ます。
また、ハンドに参加したあとに腕を組んだらモンスターハンドを警戒すべきです。
ドローハンドで出るテル
■フラッシュドローのボードで、自分のハンドを見直す
ボードに同じスーツが2枚でてフラッシュの可能性が見えた時、自分のハンドを見直すプレイヤーがいます。
このとき、たいていはそのスーツを1枚だけ持っていることが多いです。
最初にハンドを見たときに数字は覚えていても、スーツが異なる場合ははっきり記憶していないことが多いです。
そのため、たしかフラッシュが見えるボードのスーツを持っていただろうという曖昧な記憶が、ハンドをもう一度見直す動機になります。
同じスーツを2枚持っているときは、スーテッドであることがプレイヤーの頭に強く印象付けられているため、あまり見直すことはありません。
そのため、このテルが出たあとに次のターンでフラッシュが見えるボードになったとしても、まだ完成していないと推理できます。
■素早いコール
ベットされた後に素早いコールをされた場合は、逆転の可能性があるドローハンドのことが多いです。
トップヒット弱キッカー、セカンドヒットならマージナルな状態であり、負けている場合は逆転のアウツが少ないため慎重に考えます。
また、強いハンドであれば打ち返すか、スロープレイするか悩みます。
マージナルな状態を考慮せずにコールできるのは、引けたときは勝ってて、引けなかったときはあっさり降りられるドローだけです。