各プレイヤーをプロファイリング

ポーカーは一人でするゲームではなく、必ずテーブルに他のプレイヤーがいます。

そこには何でも参加するプレイヤーもいれば、良いハンドをじっと待っているプレイヤーもいます。また、ブラフを多用したり良いハンドだけレイズするプレイヤーもいます。

それをルースなプレイヤーだのタイトなプレイヤーだのと評したりしますが、ここではさらに深堀りして分析してみましょう。

プレイヤータイプ

プレイヤータイプの分類は参加率とアグレッションで行います。

参加率による分類

ルース(VPIP 50〜100%)

  • ハンドレンジはほぼすべて。
  • 毎回参加しているのでライブキャッシュでは一目で見て分かります。だいたい、低レートでは1~2人います。
  • 資金に余裕があり、バカラから流れてきたギャンブル的なプレイヤーに多いです。フロップ以降も頻繁にブラフをしてきます。
  • まずは最初にマークすべきプレイヤータイプ。競馬における逃げ馬のようなもので、いる場合といない場合で戦略が変わります。
  • 一般的にはフィッシュと思われがちですが、ルースアグレッシブ戦略もあるので注意。このようなプレイヤーをフィッシュだと思ってターゲットにして痛い目にあう日本人多数。
  • トーナメント序盤はルースに参加するプレイヤーが一定数います。

タイト(VPIP 20%前後)

  • プリフロップは良いハンドに絞って参加します。参加するハンドはAX、絵札2枚、ポケットペア、コネクタなど。
  • 初心者がポーカーを勉強してまず最初に目指すのが、このタイトなプレイです。きちんとハンドを絞ればライブの低レートなら勝ち越せると思います。

ロック(VPIP 10%以下)

  • タイトよりもハンドを絞っています。参加するハンドはA+ハイキッカー、ポケットペア。
  • ハンドを絞るほど良いという考えを発展させるとこのスタイルに行きつきます。Aの弱いキッカーや絵札2枚も降ります。
  • 専業プロに多いハンドレンジです。また、ミドルレート以降はこのタイプが増えてきます。

フロップ以降のアグレッション

パッシブ(ベット率 30%以下)

  • コンティニュエーションベットはほとんど無く、トップヒットトップキッカー、オーバーペア、2ペア以上のモンスターのみベットします。
  • 普段ベットしないプレイヤーがベットしたら、大抵はモンスターハンドを持っているので要注意です。

アグレッシブ(ベット率 30〜70%)

  • コンティニュエーションベットを打ち、ブラフも適度に混ぜてベットします。

マニアック(ベット率 100%)

  • フロップ以降はあらゆるハンドでベットしてきます。
  • 上手なルースプレイヤーに多いタイプで、フロップがローボードの場合はタイトプレイヤーのA, K, Q, Jがヒットしていないので、ブラフと分かっていても降りざるを得ないことが多くなります。

相手を数値化して分析

対戦相手のアクションを数値化することで、曖昧なプレイではなく数値と根拠に基づいた定量的な判断をすることができます。

オンラインポーカーではソフトウェアで細かく統計を取ることができますが、ライブではそれができません。
そのため、最低限チェックしておきたい指標を紹介します。

VPIP (参加率)

プリフロップにおける参加率のことで、「参加回数÷総ゲーム数」で求められます。
この値が低いほど、ハンドを絞ったタイトなプレイです。

日本人の平均は20~30%程度で、その場合のハンドレンジはAK~AT、KQ、KJ、KT、QJ、QT、JT、ポケットペア、コネクタです。これを超えるようならルーズ、10%を切ればロックと言われます。

逆に、海外のキャッシュゲームではルーズプレイヤーが多いですが、50%の参加率(2回に1回)ならAx、絵札2枚、ポケットペア、すべてのスーテッドであり、33%の参加率(3回に1回)ならAx、ポケットペアがハンドレンジです。

参加率が33%のプレイヤーがいてフロップにAが出たら、約40%の確率でAを持っています。
また、約20%の確率でポケットペアを持っており合わせて60%の確率でワンペア以上のため、コンティニュエーションベットをしてもまず降りないです。

PFR (プリフロップレイズ率)

プリフロップでレイズして参加する率のことで「レイズ率÷総ゲーム数」で求められます。

考え方はVPIPと同じで、レイズを仕掛ける率からハンドレンジを割り出します。

3ベット率

プリフロップでのベットにレイズしてくる率です。
3ベットはたいていモンスターハンドですが、ライト3ベットで降ろしに来るプレイヤーもいます。

コンティニュエーションベット率

プリフロップでレイズして参加したあとフロップでベットする率のことです。
ハンドがフロップでヒットする率は約3分の1であるため、これを基準に判断すればOKです。

これが50%を超える場合は、ノーヒットAハイやドローでもベットしているため何かがヒットしていればコールできます。

また、100%の場合は何でもレイズしているためランダムハンドに対して勝率はどうか?と考えることができます。

スクイーズ率

プリフロップでコーラーが続いたときにレイズをする率のことです。

スクイーズが好きなプレイヤーは頻繁にスクイーズを行い、しないプレイヤーはまったくしないです。
なので、もしスクイーズ好きなプレイヤーを見つけたら、モンスターハンドをコールで回して罠に嵌めましょう。

チェックレイズ率

フロップでチェックレイズをする率のことです。

非常にトリッキーなプレイで、これも好きなプレイヤーは頻繁にチェックレイズを行い、しないプレイヤーはまったくしないです。
チェックレイズ好きなプレイヤーを見つけたら、ドローでセミブラフをせずにフリーカードを貰いましょう。

さらなる上達を目指す

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