LCC活用ガイド

LCCの登場で安く海外遠征できるようになりました。とはいえ、いろいろ知っておくべきこともあります。

LCCの運賃

LCCの運賃はレガシーキャリアに比べて非常に安い!が大きな特徴です。
うまく使えば1万円以内で韓国やフィリピン往復でき、香港(マカオ)なら2万円で往復できます。

しかし、低価格を実現するため予備機材を持たないことでコスト削減しています。
そのため、機材繰りによる遅延や欠航がよく起こります。また、その場合に宿泊費や他社振替の補償は基本的にありません。(できるのは払戻か、後の便へ振替)

そのため余裕を見た日程にしておくか、あるいは万一の場合に備えて他キャリアでの移動も調べておきましょう。
例えば出発日の予定を午前に設定し、もし何かあったときは他の方法で午後に帰るようにすれば、次の日に仕事があっても安心です。

セールを狙え

LCCの航空券は、空席状況やイベントに合わせて頻繁にセールを行っています。
このセールをうまく活用すると、通常よりさらに安く半額以下で航空券が買えることもありますので、もともと航空券は高いだけに1万円以上お得になることがあります。

セール情報はメルマガで配信されることもありますが、ひっそりとホームページだけで公開していることもあるため、頻繁に各社のホームページをチェックすることが大事です。

預け荷物は有料 (ただし機内持込は無料)

LCCでは預け荷物が有料です。

そこで、機内持込の手荷物扱いにすれば無料ですが、重量とサイズの制限があります。
各LCCの制限は次のようになっています。(2014年3月現在)

▼LCCごと機内持ち込み荷物制限

航空会社サイズ重量
バニラエア56cm×36cm×23cm(3辺の和が115cm)10kg
ジェットスター56cm×36cm×23cm(3辺の和が115cm)10kg
peach55cm×40cm×25cm(3辺の和が115cm)10kg
香港エクスプレス56cm×36cm×23cm10kg
セブパシフィック56cm×36cm×23cm7kg
エアアジア56cm×36cm×23cm7kg

これらの制限をすべてクリアできる機内持ち込み荷物の最大は、次のように求められます。

サイズ:55cm×36cm×23cm 重量:7kg以内

これはやや大きめのリュックサックぐらいのサイズで、衣類や着替えをメインで詰めるのであれば7kg以内に収まります。

サイズの目安は、手荷物検査のX線機械に入るかどうかです。
また、機内の手荷物入れに入ることが条件です。

なお、サイズについては機内の手荷物入れに入るなら大目に見てもらえることが多いです。

しかし、重量は燃料費に影響してくるためチェックが厳しく、実際に計量されることもあります。
もし空港についてから荷物の重量オーバーが発覚すると、その場で追加料金を支払わねばならず割高です。

事前に重量オーバーしていないかどうかをチェックするには、ラゲッジチェッカーという器具を使うと便利です。

これは、付属のベルトに荷物を引っかけて吊り下げると重さが液晶に表示されるというものです。
また、サイズも一番長い部分で17cmぐらいですので、現地で使うために持っていくことも簡単です。

だいたい、重量制限は7kgのLCCが多いです。
ただ、2泊3日程度の着替え、下着だけであればこの重量に収まると思います。

空港泊ガイド

早朝便、深夜便で公共交通機関が無い場合、空港に泊まるという選択肢があります。
実際、どんなものなのかを紹介していきます。

羽田空港

3階の出発ターミナルと2階の到着ターミナルにある待合席で仮眠を取ることが可能です。
席はこんな感じです。

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3階は深夜清掃やカウンター受付で騒がしいので、2階のほうが静かで寝やすいでしょう。

セブンイレブンが3階にありますが、午後11時前に閉店します。そのため、食料は早めに買っておきましょう。

2階は、コインロッカーとシャワールームがあります。
そのため、週末の仕事終了後に空港直行してロッカーに荷物を入れて海外へ飛び、帰国したらシャワーを浴びてからロッカーの荷物を取り出してそのまま出社なんてこともOKです。

成田空港

成田空港は、前日夜に入館して早朝便を待つことが可能です。
深夜に待機する場所として、第二ターミナルの1F,2Fを解放しています。

案内板も出ています。

待合席の肘掛は撤去されていますので、複数の席を使って横になることも可能です。

時期にもよりますが40~50人ほど待機していますので、特に不審な目で見られることは無いと思います。
ただ、人数が多いため少し早めにいかないと席を確保できないかもしれません。

館内のセブンイレブンは24時間営業していますので、飲料や夜食を買うことができます。

遅延や欠航になる確率

で、LCCは実際どのくらい遅延や欠航が起きるのか?

各社のホームページで実績を公開しているかと思いますが、国土交通省の統計としても公開されています。
・国土交通省:航空輸送サービスに係る情報公開(http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000727.html

例えば平成24年度の実績を見ると、遅延便(出発予定時刻より15分を超えて出発した便)は次の割合です。

■遅延割合

 LCCレガシー
天候0.3~0.7%0.2~0.3%
機材故障0.3~0.5%0.2~0.3%
機材繰り12~13%2~3%
その他3~5%1~4%
合計18~20%5~6%

こう見ると、レガシーキャリアで遅延する確率は5~6%ですが、LCCだと18~20%、およそ5回に1回は15分以上遅れます。

遅延の理由として、天候や機材故障はレガシーとあまり変わりませんが、機材繰りが圧倒的に多くなっています。
少ない機材で運用しているため遅延が起きますが、その確率は上の表のとおりです。

続いて、平成24年度の欠航についても見てみます。

■欠航割合

 LCCレガシー
天候0.7%0.8%
機材故障0.2%0.05%
機材繰り0~1.5%0.25~0.5%
その他0~0.1%0~0.5%
合計1~2.5%1~2%

欠航については、LCCとレガシーでそれほど大差なく、どちらも1~2%です。だいたい、50~100回に1回の割合で欠航することになります。

これらをまとめると、LCCの遅延・欠航は次のとおりです。

  • 15分以上遅れて出発するのは約20% (約5回に1回)
  • 欠航する確率は約1~2% (約50~100回に1回)
  • 遅延の原因は機材繰りが圧倒的に多く、天候による遅延はレガシーキャリアと大差ない
  • 欠航については、レガシーキャリアとそれほど大差ない